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スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「ハウルの動く城」
宮崎駿監督が描く初めての恋愛作品。
18歳の少女ソフィーはある日、荒地の魔女に呪いをかけられ90歳の老女に変えられてしまいます。
もう家には居られないと思い荷物をまとめ向かった先は荒地。
そこで「ハウルの動く城」に遭遇し、行く当てのないソフィーはその建物の中で掃除婦として住み始めます。
ハウルとその仲間マルクルやカルシファーさらには荒地の魔女も加わった不思議な生活が始まっていきます。
ハウルとソフィーがどうなるかも気になりますが、もう1人すごい存在感を放っている人物荒地の魔女も気になるところです。
ここではハウルと荒地の魔女との関係や元恋人疑惑。
荒地の魔女がハウルの心臓を狙う理由は元恋人だったことが関係しているのか?
そして荒地の魔女はハウルの心臓をなぜ返したのかを考察していきたいと思います。
ハウルと荒地の魔女の関係は元恋人って本当?
「ハウルの動く城」でハウルは荒地の魔女をとても恐れ部屋全体が魔女避けグッズで埋め尽くされるほどです。
いったい昔二人の間には何があったのでしょう?
ストーリーはハウルが魔女に追われているところから始まり、それ以前の関係は描かれていませんが、実は若い頃の二人のサイドストーリーが存在しています。
ここでは荒地の魔女とはいったいどんな人物なのか、魔女とハウルの関係やふたりは元恋人同士だったのかを探っていきたいと思います。
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荒地の魔女とは
荒地の魔女はハウルと同じように悪魔と契約を結んだ魔女。
かつては王宮に仕える優秀な魔女でしたが悪魔と契約を交わし私利私欲のために手に入れた魔力を使っていたため50年前に王宮から追放された魔女であり、またソフィーを90歳の老婆に変えてしまった魔女でもあります。
魔力で若さを保ち外見は黒い毛皮に宝石をあしらったふくよかな貴婦人ですが、才能にあふれ若く美しいハウルのことをしつこくつけ狙いハウルからも恐れられている存在です。
そんな荒地の魔女の弱点は光。
魔力で若さを保っていますが「光」が当たる状況では魔力が弱まり、みるみる老化が進むようで、階段のシーンやサリマン先生の罠にはまったときも光にさらされ魔力を奪われています。
本当の姿はかなり高齢のおばあちゃんです。
ハウルと荒地の魔女は元恋人同士
ハウルと荒地の魔女が恋人同士だったと言われてもあまり想像出来ませんが、これは本当のようです。
「ハウルの動く城」にはサイドストーリーがあるのをご存じですか?
2006年より三鷹の森美術館で上演されている短編アニメーション作品「星をかった日」。
主人公の少年ノナが不思議な女性ニーニャと出会い彼女の農園の小屋で暮らし始めます。
そんなある日ノナは野菜とひきかえに小さな星の種を手に入れ育て始めるという物語です。
表向きは別の作品ですが実はノナはハウルの少年時代で、ニーニャは荒地の魔女とのこと。
2012年鈴木敏夫さんと押井守さんの対談で「星をかった日」について
ハウルの少年時代、そこに若き日の美しかった荒地の魔女が登場。簡単に言うとハウルの童貞を奪った彼女が……と裏設定を明かされています。
と言うことで昔ハウルと荒地の魔女は元恋人同士だったんですね。
ではそんなハウルが荒地の魔女から身を隠し逃げているのは何故なのでしょう?
ハウルが恐れる荒地の魔女
「僕は本当は臆病者なんだ。このガラクタは全部魔女避けの呪いなんだよ。怖くて怖くてたまらない。」と発言しているようにハウルは魔女を恐れていることが分ります。
恐れる理由としては荒地の魔女に心臓を狙われていたこと。
ハウル同様星の子(悪魔)と契約し強大な魔力を使える荒れ地の魔女は私利私欲のため、多くの心臓を手に入れていたと言われています。
そんな魔女が自分の心臓を狙っていると分れば怖いことでしょう。
また元恋人が執拗に付けまとうというストーカー行為。
このことが繊細なハウルには耐えられなかったのでしょう。
荒地の魔女がハウルの心臓を狙うのはなぜ?
荒地の魔女がハウルの心臓を欲しがるのは何故なのでしょうか?
魔力を失う前にはハウルを執拗に追い回し、魔力を失いおばあちゃんになっても心臓への執着をみせていました。
才能に溢れた、若く美しいハウルの心臓。
ここでは荒地の魔女が心臓を欲しがるのは何故かを荒地の魔女と悪魔の両方から考察していきたいと思います。
今もハウルのことを好きだから
ハウルと荒地の魔女は若い頃に恋愛関係にあったようですが「ハウルの動く城」ではハウルはソフィーとの会話の中で「面白そうな人だと思って僕から近づいたんだ」「それで逃げ出した、恐ろしい人だった」と言っています。
ハウルは自分から荒地の魔女に近づき恋に落として姿を消した。
これは自業自得というか荒地の魔女に恨まれても仕方がない気もしますが、魔女が執拗にハウルの心臓を欲しがっていたのは恨みだけでは無いようです。例えば
ソフィー :「おばあちゃん恋したことあるの?」
荒地の魔女:「そりゃしたねぇ、今もしてるよ」
ハウルと再会した際:「あなたとはゆっくり話をしたいわねぇ」
との会話からも今もハウルに恋心を抱いていることが覗えます。
ハウルへの呪文「汝、流れ星を捕らえし者、心無き者、お前の心臓は私のものだ」もハウルの心臓=心が欲しい、ハウルの存在そのものを欲しているのではないでしょうか。
心臓を悪魔にあたえて強大な魔力を手に入れるため
荒地の魔女はハウルと同じく星の子(悪魔)と契約しています。
契約したことにより強い魔力を得ていますが、その一方魔力を使い続けることにより星の子に肉体と精神を乗っ取っられてしまいます。(それゆえ星の子は悪魔と呼ばれる)
カルシファーが「目や心臓をくれればもっとすごいぞ」と言っているように目や心臓を悪魔に捧げることで強大な魔力を手に入れることができるのです。
すでに精神を悪魔に乗っ取られている荒地の魔女は本来の人格ではなく、その精神を乗っ取っている「悪魔」が年老いた魔女の肉体から若くて才能に溢れたハウルの肉体を手に入れようとハウルの心臓を狙っているのではないでしょうか。
そして荒地の魔女と悪魔の思惑が相乗効果となりハウルの心臓に対する執着に繋がっていったと思われます。
荒地の魔女はハウルの心臓をなぜ返した?
あれほど執着していたにも関わらず荒地の魔女がハウルの心臓をなぜ返したのか、それはソフィーの純粋にハウルを想う気持ちに突き動かされたことが大きいのではないでしょうか。
また魔力を奪われ悪魔と離れたことで、身も心も老化し本来の人間らしい性格に戻ったことも影響し、ソフィーの「お願い、おばあちゃん」と言いながらの心からの抱擁(愛情)この時戸惑いためらうような魔女の表情が映し出され心の変化が伺えます。
「仕方ない、大事にするんだよ」とハウルの心臓(カルシファー)をソフィーに託すという心変わりをしたのだと思われます。
ソフィーやマルクルから「おばあちゃん」と呼ばれお世話されたり、逆に恋に悩むソフィーに助言をしたりと、ソフィーたちとの生活を家族のように大切に思うようになっていったのではないでしょうか。
荒地の魔女は本当はやさしい人だったのかも知れません。
まとめ
ハウルと荒地の魔女の関係は元恋人関係。
ハウルから近づき荒れ地の魔女の恐ろしさに気づいて逃げ出しますが、後に追われることとなります。
荒地の魔女がハウルの心臓を欲しがる理由として考えられることは1つ目は今もハウルのことを好きで心を手に入れたがっていること、2つ目は悪魔に優れたハウルの心臓を与えることにより強大な魔力を手にすることができるため狙っていたと考えます。
荒地の魔女は心臓をなぜ返したのか、ソフィーの愛にに突き動かされたと推測。
ハウルへの純粋な愛、荒地の魔女への心からの抱擁(愛情)また、荒地の魔女もソフィーたちとの生活を大切に思い始めていたことにより心変わりしたのでしょう。
以上ハウルと荒地の魔女の関係について、二人は元恋人だったのか、荒地の魔女はなぜハウルの心臓が欲しかったか、またハウルの心臓をなぜ返したのかについての紹介でした。